負わされているもの

これは天命か。

しかし私を選んだのは神ではなく人だ。

人に負わされた幻想というのは、あまりに重いのである。

私が上京したら、ひとりのひとの現実が世界から切れて、異世界に閉じこもってしまうのだろうか。

でもそのように閉じこもることの方が、ちんけな現実に辛うじてぶら下がっているよりも尊いのではないだろうか、とも思う。

北海道は、ほんとうにどうしようもない土地だ。